こんにちは。坂元です。
ご無沙汰の更新です。約4年10か月ぶりです。
この間いろいろありましたが、ようやく約7年半ぶり(前回はコミケ86!)に新刊を出せることになりました。とはいっても、サークル参加はしておらず、委託という形です。委託先の新日本現代光画 佐藤成夫さんには感謝あるのみです。
細かいところは後述するとして、まずは告知をば。
告知
2021/12/31(金) 二日目 東地区5ホール "フ" ブロック 09b 新日本現代光画様 (委託)新刊:
光学設計者 藤陵嚴達 ~ズノー、ヤシカ、リコー~ 1,000円
B5 92P 表紙カラー本文一色刷り
※ 既刊の委託はございません。
今回、初めてのメカミリジャンルで文字ばかりの本になります。
私の好きなズノー 5cm F1.1の設計者の一人である、藤陵嚴達氏の足跡をまとめた内容です。
戦後間もない時期に国産大口径レンズを設計した藤陵氏が、その後どのようなレンズを設計したのか?また、それらはどのような時代背景のもとで作られたのか?などを執筆しています。藤陵氏の回顧録から藤陵氏個人の仕事を追いつつ、藤陵氏が勤めたズノー光学、ヤシカ、リコーの企業史も併せることで、より時代の空気を感じられるようなものを目指しました。
……と書いていると随分と読み易そうな本になっていそうですが、内容的にはかなり「カメラ好き寄り」になっており、ライトな方には読むには重い本かもしれません。本当は、藤陵氏のことを「カメラ好きではない」方にも知ってもらいたいところなのですが、リソースが及ばず、今回発行する形式になりました。
ただ、藤陵氏の当時を知る方々へのインタビュー(富岡光学にルーツを持つ木下光学様、リコーOBの方)も含まれており、他では得られない充実した内容になっているかと思われます。日本カメラ博物館の司書の方々にも資料集めで助力をいただきました。約4年集中して作成しただけはある気合の入った一冊になっておりますので、是非手に取っていただければ幸いです。
最新の情報はTwitterもご確認ください。
[告知]C99 新刊『光学設計者 藤陵嚴達 ~ズノー、ヤシカ、リコー~』 B5 92P 表紙カラー本文モノクロ 1,000円
— 坂元 辰次@委託2日目東フ09b (@skmtttj) December 18, 2021
新日本現代光画 佐藤成夫さん( @sigeosato )のスペース 2日目 東フ09b に新刊を委託します。
ズノー 5cm F1.1の光学設計者の一人である藤陵嚴達氏の足跡をまとめた一冊です。 pic.twitter.com/Amif9XHUep
今に至るまでのいろいろとか今後の活動とか
この光学設計者本は、シリーズにするつもりはなく、また全年齢創作漫画に戻る気でいます。今回制作するのが大変だったというのもあるのですが、一番はやはり(今のところ)藤陵氏ほど強い関心を抱いて書ける方がいないというのが大きいです。言い換えれば、藤陵氏だったからこそ、92ページという分厚さになったとも言えます。
先のことはわかりませんが、ひとまず直近ではこうした系統の本を続けて出すつもりはありません。
で、じゃあ、漫画の方はどうするんだい?という話ですが、漫画の方は続ける気でいます。しばらくは時間が取れずに本を出せるかは怪しいですが、隙間時間でちまちま進めたいと考えています。
ひとまず直近で書きたいと思っているのは、以下の2本です。
- 『F』のテーマを消化する一本
キャラクター作りで思うところがあって、『F』を継続するよりもテーマを消化する一本を描いたほうがいいかな、と思っている次第です。 - 前回の告知で触れた、大判女子本を一本
60ページほどネームを書いたのですが、どうも腑に落ちなくて塩漬け……。
とはいえ、大判×制服はヴィジュアル的にも描きたいので、なんとかして形にしたい。